【絵本の感想】風邪を引いたら『はなみず じゅるじゅる せき ごほごほ』を読もう
風邪が治った頃に図書館へ行ったら、この本が面陳してあって。思わず借りてみたらとってもよかったので、思わず紹介。
どんな本?
鼻水や咳でじゅるじゅるごほごほ苦しんでいる子どもたちの前に、ちからマンが現れます。
ぼくは からだの ちからマン。
きみたちの からだの なかで、
なかまと いっしょに がんばってるんだぞ。
きみたちも ちゃーんと ぼくたちを
おうえんしてよ!
かぜの とき、からだのなかが
どうなってるか、しってるかい?
ちからマンと一緒に体の中をのぞくと、体を攻撃するウイルスたちがいっぱい……。体の中のちからマンを助けるためにできることを教えてもらい、戦うちからマンを応援しよう!
知っておくべきことを、子どもの日常にある言葉で伝える
調べてみると、この本は「からだ だから すごい!」シリーズの1冊。著者は細谷亮太氏で、小児がんが専門の小児科医とのこと。
私は病院で出会う子どもたちに、できるだけのことをわかってもらいたいと思っています。何が起こっているかわからなければ、子どもたちは不安になるばかりです。だからといって、難しいことを、難しい言葉で説明しても無駄なことです。うそをつかず、知っておくべきことを、子どもたちの日常にある言葉で説明するのが大事です。(からだ だから すごい! - 童心社より)
実際に読んでみると、本当に子どもにも分かりやすい言葉を選んで書いてあります。うちの娘(4才)も興味深々で、鼻水が出ると「ちからマンががんばってるわ」と言ってました。
そういえば、娘が3才のときに熱で苦しんでて「きついよお……」と泣き言を言っていたことがあって。ふと思いついて「今、○○ちゃんの中のプリキュアが風邪と戦ってるんだよ! 体があったかいほうがプリキュアが強くなるんだって!!」と言ったら、そのあとはずっと「プリキュアがんばれー! プリキュアがんばれー!」って応援してた。懐かしい。
ちからマンでダメなら、その子が好きな戦うヒーロー・ヒロインに置き換えてあげるのもいいかと。日常にある言葉って、子どもが親しんで使っている言葉の方がきっと効く。
しかもこの本は分かりやすいだけではなく、リズムや響きが優れていて絵本としての完成度も高いので、読んでいて気持ちいいです(文章のリズムや響きがよくないと、読み聞かせて楽しくないのは私だけ?……)。
「からだ だから すごい!」シリーズ
以下、シリーズ紹介。全冊制覇したい。
はなみず じゅるじゅる せき ごほごほ (からだ だから すごい!)
- 作者: 細谷亮太,つちだよしはる
- 出版社/メーカー: 童心社
- 発売日: 2014/10/25
- メディア: 大型本
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まいにち からだは あたらしい! (からだ だから すごい!)
- 作者: 細谷亮太,長野ヒデ子
- 出版社/メーカー: 童心社
- 発売日: 2014/10/25
- メディア: 大型本
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ゲーゲー ピーピー おなかのびょうき (からだ だから すごい!)
- 作者: 細谷亮太,早川純子
- 出版社/メーカー: 童心社
- 発売日: 2014/10/25
- メディア: 大型本
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こんな感じでいろんな仕組みが分かる絵本をたくさん読んであげたいな。