十月十色

Do or Don't --- that is a question。子育てとか、家事とか、読書とか。

私が本を読む人になれたのは、出会った人たちのおかげだった

togetter で興味深い記事を見ました。


いい機会なので、自分が本が好きになった経緯、子どもが本を読む人に育つように意識していることをまとめてみようと思います。


小学校の親友が読書家だった

幼児期、親に絵本を読み聞かせてもらった記憶はありません。母親が本を読むタイプではなく、うちにあるのは料理本とか手書きイラスト集とかでした。

小学校1・2年のときに仲よしだった子がとにかく本を読んでいました。家まで片道30分、ひたすら本を読みながら歩いている子でした。今日借りた本は、登下校中に読み切って次の日に新しい本を借りるんです。

今思うと、そんな小学生ふつうおらんわ! とつっこみたくなりますが実在の人物です。私はその子に影響されて「図書館に行って本を借りる」という行為を覚えました。

当時好きだった本は覚えているところだと、この辺。かいけつゾロリも天才えりちゃんも大好きで、当時図書館にあったシリーズは全巻何度も読み返していました。チョコレートをペロペロなめてアタリがでるところとか、終わりよければすべてよし!と明るく言うえりちゃんのおじいちゃんとか、大好きでした。

本屋さんで本を買ってもらった

どういう経緯かは覚えていませんが、本屋に連れていってもらい、「欲しい本があったら買ってあげるよ」と言われて自分が選んだ本を買ってもらったことが何度かありました。そのときに買ってもらった本で覚えている2冊。

“It(それ)”と呼ばれた子

“It(それ)”と呼ばれた子

話を聞かない男、地図が読めない女―男脳・女脳が「謎」を解く

話を聞かない男、地図が読めない女―男脳・女脳が「謎」を解く

『Itと呼ばれた子』はそんなに中身を知らずに表紙に惹かれて買ってもらった本です。読んでみたらとても衝撃的で、この本がきっかけで子ども問題に関心を持つようになりました。学校の調べ学習でも、児童相談所の方に話を聞きにいったり、児童養護施設へ見学に行ったりしていました。

『話を聞かない男、地図が読めない女』は、みんなが年明けを祝っている横で、空気を読まずこの本を読んでいた記憶があります。この本のおかげで、文系に進みつつも理系科目への興味を失わずに生きてこれました。



高校で先生がおもしろい本と出合わせてくれた

高校は進学校に進んだのですが、ここで先生たちに紹介してもらった本たちがおもしろかった。それは長期休みの課題本だったり、授業中に紹介してくれた本だったり。

額田女王 (新潮文庫)

額田女王 (新潮文庫)

上達の法則―効率のよい努力を科学する (PHP新書)

上達の法則―効率のよい努力を科学する (PHP新書)

歴史に興味が持てなかったのですが、学校の課題図書『額田女王』をきっかけに歴史小説を読むようになりました。まさか自分が日本史の先生に「次読むのにおもしろい本ないですか?」と聞きにいく生徒になるとは。

『上達の法則』は英語の先生が教えてくれた本です。この本を読んでから、新書というスタイルに目覚めました。今でも全然知らないジャンルの新書を読むのが好きです。



大学以降はとにかく読む、作る

大学で上京したときは、ここは天国かと思いました。渋谷のブックファーストや池袋のジュンク堂をはじめ、暇さえあれば大型書店に入り浸ってました。バイト代の多くを本につぎ込んでいて、一回の会計で一万もザラ。なんと裕福な大学生活だったことか。

大学卒業後は、編集として本を作る過程を経験し、本をたくさん読む人と結婚しました。本なしでは語れない人生ですが、これから読みたい本がまだまだあるので嬉しい悲鳴。



以上を振り返ってみると、私が本を読むようになったのは、

  • 異常な量の本を読む人が周りにいた
  • 読みたい本を母がノーチェックで買ってくれた
  • おもしろい本を紹介してくれる人がいた
がポイントなんでしょうね。娘たちを本を読む人に育てるために、この条件は最低限クリアしていきたい。

長くなったので、本を読む子に育てることについては別の記事で。