十月十色

Do or Don't --- that is a question。子育てとか、家事とか、読書とか。

自分を進化させる本棚を編集しよう『本棚にもルールがある』

本棚にもルールがある---ズバ抜けて頭がいい人はなぜ本棚にこだわるのか


自分を進化させる武器としての本棚

本棚の中の本を最新のものにアップデートすることは、自分の頭の中の情報をアップデートするということだ。本棚の中の、本という物体を動かすことで、新しい情報や知識を頭に入れ、吸収することができるのだ。これは、本棚の持つ素晴らしい機能である。(『本棚にもルールがある---ズバ抜けて頭がいい人はなぜ本棚にこだわるのか』より:以下引用は同じ)

自分がどう見られたいかという基準で選書し、本棚を編集していく。その編集作業をとおして自分の頭の中を進化させていくための、本棚の作り方が書かれている本です。

武器としての本棚を編集するポイントは次の5つ。
・見やすい
・2割の余白がある
・勝負本のみを並べる
多様性は持たせつつ違和感を排除する
・いつも変化している
これらのルールを元に、これから読む本を置いておく「新鮮な本棚」、読み終えた本を並べておく「メインの本棚」、参照するための本を積んでおく「タワーの本棚」の3つを運用していくとのこと。

オススメの本棚や本の並べ方、選び方まで、イラスト入りで詳しく解説してあるので、思わず自分の本棚を大改造したくなりました。たぶん近いうちにやります。今までざっくり感覚で並べていただけだったので、思想を持って本棚を作るなんてワクワクしますね。


半径2メートルで生きる人間で終わるのか?

たいていの人間は気がつくと自分のデスクを中心に、手を伸ばせば届く半径2メートル程度で仕事を完結させるようになっている。半径2メートルということは、自分の身長よりも少し長い程度だ。つまり、仕事のスケールが自分の体のスケールと変わらないのである。こういう人が将来、「大きな」仕事をできるようになるとはとうてい思えない。
自分の本棚を眺めてみると、半分は子育て本。専業主婦になってからは、子育て以外のジャンルの本は買わずに図書館で読んでいるので、ますます半径2メートルの本棚になってしまっています。

そのくせ子どもには「大きな」ことを成してほしいと願っている。子どもにこう育ってほしいと願うなら、まずは自分がそんな人物になるべきなのに。本棚の断捨離が進まないのは、潜在意識に自分をアップデートすることへの抵抗があるからかもしれない。そう気づかされました。

新鮮な本棚には、もっといろんなジャンルの本を取り入れる懐の深さが必要。メインの本棚には、外付け脳として機能するだけの新しく濃い情報が足りない。タワーの本棚には百科事典や言葉の深みを出す拠り所としての辞典も欲しい。変わる余地があちこちにあって、楽しみで仕方ありません。


何のための本棚なのか

多様性は持たせつつ違和感を排除するのに必要なのは、どんな分野の本を置くかというジャンルの設定に加え、そのジャンルにおけるテーマを決めておくことだ。
子どもがいつかふと手にとって読んで、はまってしまうような本棚。子どもたちの世界を広げられる母親であるための本棚。それが現時点での私のテーマです。

自分はどうありたいのか、何を目指すのか。本棚は、自分の過去・現在・未来と向き合う最強のツール半径2メートルで生きてしまいがちな子育て専業中の親こそ、自分を進化させるための本棚を持つといいのかもしれませんね。

子どものことに一生懸命になりすぎて、自分の人生を生きることを忘れないためにも、自分の本棚を編集しよう。

-

今週のお題「最近おもしろかった本」