十月十色

Do or Don't --- that is a question。子育てとか、家事とか、読書とか。

『劇的ビフォーアフター』を観て、自分の人生を考える

毎週観ている番組に『劇的ビフォーアフター』があります。昨日放送された回が印象深くて考え込んでしまいました。自分が持っている思いこみに気づかされて小さな衝撃。


放送内容をザッとまとめると

今回は、4軒長屋にすむ母娘のリフォーム。高齢の母と、書道教室を営みながら趣味で水墨画を書く娘。狭い家でも2人が心地よく暮らせるように、今回も匠が大活躍。


書道と水墨画に特化した家

物があふれる部屋の中で、大きな紙に水墨画を書く娘。作業スペースとなる大きなテーブルが部屋を陣どり、布団は端を折りまげて寝る毎日。寝返りすらままならない。

娘が書きためている水墨画の作品は、大事に掛軸にはめて桐箱の中に保管されている。ただ、それらはすべて押入れに押しこまれている現状。

そんな娘のために匠が「水墨画を書くことを中心にした部屋、作品を気軽に飾れる家」を実現してくれます。


それを見て私が思ったのが「ああ、この人たちは残りの人生ずっとこの家で暮らしていくんだな」ということ。

自分自身は、地元から出て東京に暮らし、2〜3年おきに新しい部屋に引っ越し、子どもが生まれ、どんどん環境が変わっていき……。おそらく今後もずっと、どんどん生活スタイルや人生の中心となるものが変化していく生き方でしょう。

それを当然だと思っていましたが、世の中にはテレビの母娘のように人生をずっと変わらないスタイルで生きていく人もいるんですよね。そういう生き方ができることを少しうらやましく思いました。とはいっても、今からそういう生き方を選びたいわけではないです。自分は自分にあった生き方を選んでいけばいい。


娘が結婚しないのもアリかな

話が番組の内容に戻ります。

匠が実現したのは、母娘2人で料理できるように広々とスペースをとって食洗機まで備えたキッチン。そのキッチンを見て娘が言った言葉がズシッときました。

「お嫁に行かないのに、こんな素敵なキッチンに住まわせてもらっていいのかな」

いやいや、お嫁に行くことと素敵なキッチンで生活することは別の話でしょ。どんな人でも心地よく生活を送っていいんですよ! と思わずツッコミそうに。


結婚したほうがいいのか、しなくてもいいのか。特にどちらを支持するでもなく、本人がしたいようにすればいいというのが私の意見です。

ただ、結婚してもしなくても、子どもは家を巣立っていくものと思っていました。親には親の人生があって、子どもには子ども人生がある。その道はいずれ分かれるのが当然だと思っていましたが、そうでもないですね。

娘が何か自分の道を見つけて極めて、結婚せずにその道を生きていく。そうした娘と一緒に暮らしていく。そういう人生の在り方もステキだな、と。特にテレビの中の母娘が、手を取りあって穏やかに微笑みあう姿に心打たれました。こんなふうに時間を共有できるなら、大きくなった子どもと一緒に暮らしていくのも悪くない。


道は一つではないから、自分の思いこみにとらわれず自由に生きていきたい。そんなことをふと思った放送でした。