着たい服が分からなくなった私が行き着いたのは「自分っぽさ」だった

『Ne pas être d'autre』は 直訳すると『他の人にならない』という意味。つまり、他の人と同じスタイルではなく『私は私』であること
（「フランス人は服を10着しか持たないわけではないが、ジーパンを70円で買っている？！｜パリジャン十色｜中村綾花｜cakes（ケイクス）」より）

着たい服が分からなくて戸惑っていたのですが、いろいろと巡り巡って自分っぽい服に落ち着きそうな感じです。

着たい服が分からない！？

実は半年前、ときめく片づけに再チャレンジしました（１回めは本を減らす踏ん切りがつかず断念、なので２回め）。実際に取りくんでみたものの、スタートの服を選ぶ段階でギブアップ。どの服にならときめくのか、どうしても分からなかったのです。前はスムーズにいったのに、どうしても分からない。

よくよく考えてみると、そうなってしまったのには理由がありました。

子どもが生まれてからというもの、服を選ぶときは「子どもと快適に過ごせること」が最優先。汚れても気にならない色柄・価格、ひっぱられてもＯＫな形、動きまわる子どもを追いかけやすいボトム……。ヒールのある靴や抱っこのジャマになるストールは使わないようにして。ひっぱられて壊されたり、子どもに当たって痛かったりするとイヤだから、ブレスレットやネックレスもつけないようになり。さらにそこにママ友や世間の目を意識する気持ちも絡みあって「自分が何を着たいか」というのがおざなりになっていたんですよね。

それに、子どもを産む前のように服屋に行けなくなったのも大きい。前は、今と違って空いた時間にふらふらウィンドーショッピングをすることも多かったので、自分が欲しいものの傾向が分かっていました。実際に買うときには、試着に時間をかけて自分の体型に合うものが選べていました。だからこそ、どの服が自分の好みに合っていてどの服が自分の体型に合うのか、すぐに判断できた。

鈍ってしまったものはしかたないので、感覚を取りもどすためにリハビリをすることにしました。これが４月頃のことかな。

雑誌を乱読スクラッピング

とはいえ、昔のようにゆっくりお店に通うことはできないので、ファッション誌で感覚を取りもどす訓練を始めました。

とにかくいろんな雑誌を手にとってみます。自分がかつて読んでいたもの、好きな芸能人が表紙のもの、モデルさんが何だかタイプなもの、ターゲット層（年齢や職業）に自分が含まれるもの……。少しでもアンテナに引っかかるものは、自分に似合うかどうかに関係なく買って読んでみました。

リハビリ目的なので、読み方も意識して。

まずは、時間があるときに通し読みします。気になるコーディネートやアイテムがあるページはすかさずドッグイヤー。気分によって多少ブレもあるので、２〜３回サラッと目を通しました。

ドッグイヤーが済んだら、そのページのコーディネートやアイテムを切り抜きます。そしてひとまとめにしてクリアファイルに放りこみます。

ある程度たまったら、全部広げて再度フィルターにかけます。気に入ってスクラップしたはずなのに、２週間くらい経つと半分ほどふるいおとされるので不思議。

そうして２カ月、生き残ったスクラップを並べてみると、自分が着たい服が見えてきました。

タイプに合わない憧れは断捨離

私はパーソナルカラーがウィンタータイプなんですけど、厳選して残ったものがウィンターっぽいものばかりなんですよね。

ブルーベースの鮮やかな身体色を持つウィンタータイプの人は、青みを帯びた色相で、明彩度のはっきりした色調がパーソナルカラーとなります。（パーソナル・カラー/ウィンター・タイプより）

ロイヤルブルーやマゼンダなどのはっきりした色だったり、モノトーンでクールに決まっている感じだったり。

カジュアル度が高いものや、色がイエローベースのコーデなんかは、スクラップするもののふるい落とされてる。

振りかえるとファッションに迷走していた最近は、ママっぽいカジュアルさ、ふわふわ優しい女性っぽさを求めていたことに気づきました。これってウィンタータイプには似合わないんですよね。

あくまでウィンタータイプっぽいものをベースに、カジュアルに少し振ったり、柔らかい素材を使ったりすればいいかな、と。別にクールにキレイめの服だって汚しても洗えばいいし！ 汚してダメージ受ける値段のものは今は買わないし！

とりあえずは、似合わない理想を求めて買ったアイテムは手放します。そして雑誌のスクラップを参考に、ウィンタータイプど真ん中のアイテムを増やしていこうと思います。そしていずれは自分のシーズンカラーを意識して制服化できればいいかな！