十月十色

Do or Don't --- that is a question。子育てとか、家事とか、読書とか。

特別支援教育支援員になって5ヶ月たち、思うこと

 

特別支援教育支援員になって、5ヶ月が経ちました。

ひとくちに支援員といっても、特定の子につくケースや支援級に入るケース、通常学級に入るケースがあるようです。ちなみに私は今、小学1年の通常学級で支援を必要としている子たちのお手伝いをしています。

 

子どもたちはみな「学びたい」と思っている

働き始めて5ヶ月が経ち、強く感じていることがあります。それは、子どもたちはどの子も「学びたい」と思っているということです。

授業に全然集中していなかったり、やろうとする姿勢が見えない子たちもいます。でも、本当は学習内容がその子にとって難しく、その子の負担が大きいためにそのような態度になってしまっていることが多いのです。

勉強がわからないから、やる気がないような態度をとったり他の子に手を出したりする。でも本当は、自分もできるようになりたい。支援を必要としている子に1対1でじっくり向き合って話を聞いてみると、そんな本音を教えてくれます。

 

そんな声をきくと、支援員としてできるだけ手助けをしてあげたいという気持ちになります。でも、支援員が子どもたちを支援する目的は、その子たちが将来1人で立てるようになるため。その場しのぎの支援では意味がなく、やみくもに手を出してもいけないのです。

 

大切なのは、しっかり見ること、聴くこと

何がどれだけできるのか、やろうとしてもできないのか、やろうとしないだけでやればできるのか。その子の特性や現状をしっかり理解して、得意な部分を活用しながら苦手な部分を底上げしていく。子どもをやる気にさせるよう励まし、必要なときに必要な分だけ手を貸す。
最近は “本人がちょっとがんばったらできるようになるための支援”  を意識しているのですが、がんばらせすぎてもイヤになってしまいます。その日の体調や活動内容、本人の興味や成長によってがんばれるラインが日々変化するので、その塩梅が難しいです。

 

だからこそ、目の前にいる子の思いを大事にする。本人がどうなりたいと思っているのか、どこにこだわっているのかを汲みとる。どういうときに望ましい行動ができて、どういうときにできていないのかを観察して、望ましい行動がとれるように環境を整える。本人にも望ましい行動がとれるようにする工夫の仕方を教えていく。そして「1つずつやればできるようになるし、できないときは他の方法もあるし、助けを借りればできるようになる」と思ってもらえるように声をかけつづける。

 

それが特別教育支援員の仕事なのかなと思っています。

 

▼ 特別教育支援員になって2ヶ月くらいで読んだ本。始める前に見つけておけばよかったと後悔するくらい、いいことが書いてありました

学習支援員のいる教室―通常の学級でナチュラルサポートを

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特別支援教育支援員ハンドブック

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