十月十色

Do or Don't --- that is a question。子育てとか、家事とか、読書とか。

河辺をサイクリングして、河川の絵本を読む

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天気が気持ちいい日には、長女を幼稚園へ送った後そのままサイクリングへ。最近は次女に「かわっ! かわっ!」と催促されて河辺に行くことが多いです。
 
ちょうど、次女が昨日図書館で借りてきた本のなかに河辺の絵本があったので、家に帰ってきて早速読んであげることに。
か わ (こどものとも絵本)

か わ (こどものとも絵本)

 

 何かの雑誌で紹介されてて、読んでみたいと思ってた本なんですよね。

 
この本には、川の一生が人々の暮らしとともに丁寧に描かれています。山に積もった雪が解けだして流れが生まれ、泉から湧いた水が合流して川になり。ダムでせき止められ、山から切り出した材木を運ぶ。しだいに平野へと移り、川はゆるやかに流れながら、田畑を潤し、そこに住む生き物たちを潤していきます。浄水場や街を通り、どんどん川幅が広がって海へとつながっていく。
 
川が変化していく様子とそれに応じた人々の暮らしぶりがほんとに丁寧に描かれているので、社会の勉強にもそのまま使えそうなくらい。2才の次女にはまだ文字量が多いので、適当に説明を省略しながら読みました。
 
おもしろいのが、ページの継ぎ目できちんと川が繋がっているところ。
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こういう細かいところにまでこだわって作られている本にはついつい惹かれてしまいます。

引き寄せの法則をもとにした子育ての本がすごくいい!『見守るだけで、子どもは育つ』

見守るだけで、子どもは育つ 世界にひとつだけの才能を開花させる引き寄せの魔法

第2次引き寄せブームをまきおこしたとされる奥平亜美衣さんの子育て本が発売! ということで、amazonで予約していた本が届きました。早速読んでみたのですが、これがすごくいい!!


なので、この本のオススメポイントと感想を紹介します。


子どもを信じ、親子で幸せになる子育て哲学

子どもは子ども自身のなかに、才能も能力も、やる気も運もすべて、その子の人生に必要なものを持っている、という視点で見てあげてください。
親は子どもが「やりたい」と言ったことを止めたり、「やりたくない」ということを無理にやらせたりするのではなく、見守ることに徹すること。そうすれば、子どもはその子らしくイキイキとして充実した人生を歩めるのです。
親は子どもが持つ力を信じて、それを曲げずに育っていけるようサポートする。親自身が気分よく生きていく姿を見せ、子どもたちにもそんな生き方を学んでもらう。

本書では、そうできれば理想的だよね、と思う子育てを著者自身がどんな考え方で実践しているかが書かれています。やりたいことをやらせることと「しつけ」をどう両立させていくかなど、こんなお困りシチュエーションではこんな考え方でいくといいですよ、基本的にこう考えてみてはどうですか、と優しく教えてくれるイメージです。

ちょうどこの本の前に読んだ子育て本がアドラー心理学の本だったのですが、引き寄せの法則視点で語られる子育て哲学にはアドラー心理学に通じるものが多い印象でした。子どもを尊敬して信頼する態度が同じだったり、子どもが自分の行動の結果に責任を持つよう見守る姿勢が課題の分離だったり。

どちらも子どもを子ども扱いするのではなく、対等な存在として接する姿勢が印象的です。親の論理を押しつけるのではなく、子どもの気持ちに耳を傾け、本人に選ばせる。そうできるように、日々の自分の態度を見直さねばなと気が引き締まる思いです。

親と子のアドラー心理学 勇気づけて共に育つ

親と子のアドラー心理学 勇気づけて共に育つ

▲図書館で借りたのですが、あまりによくて手元に置いて何度も読みたいので注文しました。ぜひ一読を。


54の豊富な悩みに回答

本の後半では、子を持つ親たちから悩み相談に1つひとつ丁寧に回答されています。本を作る過程で質問募集している記事を拝見したので、きっと既存の著作読者さんやブログの読者さんたちのお悩みなんでしょうね。

一見引き寄せとは関係なさそうな悩みでも、こういうふうに考えてみると気持ちがラクになって気分よく過ごせるようになるのでは、と解説してあるので参考になります。しかも、実際にその悩みを相談してきた方の子どもの年齢構成も記してあってリアル。

54つも事例が収録されているので、何かしら自分の子育ての悩みに関連する内容があるのではないでしょうか。


ほんわかデザインに癒やされる

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これは本の内容とはズレますが、ページデザインが素敵ですね。手元に届いて目次を開いた瞬間に打たれました。フォントの雰囲気といい、余白の取り方といい、本書の内容とぴったりの温かみ。それでいて整っていて、心底うっとりしました。ところどころにあしらわれているイラストもほっこりするし、小見出しやページ数の緑もいい。とても丁寧に作られてるんだと思います。


引き寄せの法則なんて全然知らなくてもスッと入ってくる内容なので、心にモヤモヤを抱えて子育ての日々を送っている人には超オススメです!!!

見守るだけで、子どもは育つ 世界にひとつだけの才能を開花させる引き寄せの魔法

見守るだけで、子どもは育つ 世界にひとつだけの才能を開花させる引き寄せの魔法



周りはみな旧知の友と思えばうまくいく『雑談の達人』

人と雑談することに苦手意識があるので、何とかしようと決意。せっかくなのでいろんな雑談関連本を読んでみようかと思います。

まずは1冊め。

雑談の達人 〜初対面でも100%うちとける会話の心得〜

雑談の達人 〜初対面でも100%うちとける会話の心得〜

過去に内藤誼人さんの著作は何冊か読んだ記憶があるものの、あまり好きではなかった印象。ですが、この本はとってもよかった!  そういえば以前読んだ著作もコツがたくさん取り上げられてて、悩みがドンピシャな読者にとってはいい本だったのかもしれないです、私に必要なかっただけで。

では早速、本書の中から刺さったポイントを紹介。


1. 初めから距離を縮める

たとえ初対面の相手であろうが、年来の友に会うときのような気楽さを持っていたほうがいいと思う。ようするに、親しい友人に話しかけるときのように、かなり「くだけた」口調で切り出すのである。
これは見える世界が変わりましたね。ほんとびっくり。今まであまり親しくない人と話をするときは、敵とは言わないまでも私と話してつまらなくないだろうかとオドオドする気持ちがどこかにあったことに気がつきました。

早速、幼稚園で会うお母さんたちに、まるで旧友のように話しかけるように心がけてみたら、楽しいのなんの! できれば誰とも話さず無難に帰ろうと思っていた日々がウソのよう。こんなに簡単なことなのか、とビックリしております。

メールでこちらが先に自分のことを語っておくと、最初こそ相手も硬い文章のメールを送ってくるかもしれないが、次からは、わりと自分の個人情報なども含めて返事をしてくれるようになるものである。
はじめて会う方にアポ取りするメールのやり取りの時点で親しくなっておく、というのもいつか役立てそうな技。



2. ネタを仕込む

記憶してある以上のネタなどら私たちの脳みそは即興でこしらえることはできない
自己紹介ネタを仕込むのは確かにアリだな。そう思い、早速テレビで見た出身地のネタをメモメモ。長崎には尾曲がりネコが多いらしいですよ〜。

あらかじめ相手を勇気づけるようなネタを準備しておき、それで励ましてあげる
一般的に、健康ネタは受けがいいとのこと。たしかに悩みネタはいいかも。お母さん同士の間だと、子どもに関する悩み。「うちの子最近こんなんで困ってるんやけど、○○さんとこはどう?」みたいな感じでいけばいいのか。


3. 場数を踏む

人付き合いの総量を増やすようにすれば、当然ながら、雑談力もそれに比例して伸びていく。
難しいことなど考えずに、とりあえず人を見たら、片っぱしから声をかけていこう。
雑談が上手い人とそうでない人の決定的な違いは、自分から話しかけるかどうかだとのこと。
今までは話しかけてきてもらえるのを待つ側だったので、今後は積極的にとにかく自分から話しかけるようにします。


4. 話を膨らませる

会話をしているときにでも、隙あらば、自分の個人情報を入れていくという姿勢が重要だ。
例えば、「今日は暑いですね」ではなく「今日は暑いですね。私は北国出身なので暑さには弱いんです」といった具合に自己紹介ネタを盛り込んでいくといいとのこと。たしかに話が膨らんでいくきっかけになりそう。

クローズドクエスチョンよりオープンクエスチョンを多用するっていうのは比較的簡単にできそう。褒めて秘訣を聞くタイプの質問も多用したい。

何か一言付け加えて話すのはかなり高度な技術かなあ。自然な流れでかつ話を盛り上げるような一言を付け加えられるようになりたい。


雑談の達人 〜初対面でも100%うちとける会話の心得〜

雑談の達人 〜初対面でも100%うちとける会話の心得〜




「人を信じて、仕事を信ぜず」精神でいたほうがいい

PTAの会計関連のことで、配布したプリントに書いてあってさらに定例会で説明したことについて、とある役員さんから「聞いてない」「知らなかった」と言われまして。

そうなってしまう一番の原因は、伝える側の「人を信じて、仕事を信じる」姿勢ではないかとふと思いました。「書いてあるのだから読むだろう、話したのだからちゃんと理解しているだろう」……それって慢心なのではないかと。

そもそも、配っているプリントが読みづらいんですよね。文字がびっしり詰まってて、重要な情報とそれ以外の情報が並列して書いてある。これでは伝わってないのも仕方ないかなと思うもの。

とくにPTAなんて、善意で活動している人たちなので、その人たちに対して「配ってるんだからちゃんと読んでね、知らなくても読んでない方の責任だからね」という姿勢は違うかな、と。少しでも分かりやすく整理して伝える努力は必要。

「信じて信ぜず」とは「人を信じて、仕事を信ぜず」ということです。
人は信じても、仕事のやり方、進め方まで信じるなということです。
人間はポカをする動物です。
そのようなことで、仕事を任せても「任せっ放し」は駄目だということです。
(「克舟先生の「心のサプリメント」 : 信じて信ぜず、任せて任さず。 - livedoor Blog(ブログ)」より)

私は子どもの頃から、忘れっぽい・継続力がないというのが欠点だと家族から言われ、自分でもそう思って育ってきました。

何度も何度も「頑張って治そう!」と思ったものの、気力だけではどうにもならなかった。途中から、その欠点を直すのではなく、欠点がある人でも失敗しない工夫が大事だと思いはじめてうまくいくようになりました。おかげで、抜けている人視点に立ちやすかった気がします。

ああ、書記になって母の会関連書類を全部分かりやすく作り直したかった……。書記になりたい人が他にいたので仕方ないです。もう役員やる必要ないけど、下の子のときにやろうかしら笑

「続ける」技術

「続ける」技術


▲行動科学マネジメントは、「人を信じて、仕事を信ぜず」精神に近い気がします

薬を飲みたがらない2歳の娘がすすんで飲むようになった方法

娘が寝ている間に頭を痒がってグズるので、皮膚科で飲み薬を処方してもらいました。子ども用に甘くしてあるものの、飲むのをイヤがっていたので、最強アイテム・ふせん&スタンプを動員。

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お薬を飲んだらチェックするお薬表を作ったら、これが効果てきめん!

表を取り入れてからというもの、「もう一回のむ!」とスタンプ目当てで何度も飲みたがるほど。

グイッと飲めたら自分でスタンプを押していいルールにして、台所の棚の低い位置に貼ってあります。子どもってスタンプ押すの本当に好きですよねえ。

トイレトレーニングなんかもシールやスタンプをご褒美にするといいって聞くので、折を見て実践していこうと思います。
▲ちなみに使っている★スタンプはこちら。フリクションスタンプは小さくてカワイイから好き。

ふせんノート本に物申す

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PTAの会合で「ふせんの人」と呼ばれるようになりました。最近はふせんをベースに生きてます。

というのも、定例会の司会を担当することになりまして。ぶっつけ本番でうまくできないとイヤなので、事前準備のシミュレーションで気づいたことを実際に配布するレジュメにメモするときにふせんを使ってます。狭いところに書き込んでぐちゃぐちゃにしたくないんですよね。

もちろん定例会のレジュメを作るときにも話し合いをしながら、レジュメのたたき台にある確認すべき項目・未定の項目などなどをふせんをペタペタ。

定例会当日も出てきた話をふせんにメモしてペタペタ。新しく発生したTO DOもペタペタ。関係者に伝達するべき内容もふせんにメモメモ。

そんな感じでふせんライフを歩みはじめた矢先、ふせんノート本のレビューがいくつか流れてきたので早速購入して参考にすることにしました。ためになるポイントをブログにまとめて実践しよう! と意気込んでいたものの、ひととおり読んでみてあまりに落胆したのでその話をば。



ハウツー本ではないのか? 具体が少ない

ふせんノートってどんな風に作るんやろ〜ワクワク、と思いながらページをめくるものの、なかなかやり方までたどり着かないまま2/3を読み終わり……。え、ここまで長い前置き必要?

前半の2/3はふせんノートを使うメリットやマインドっぽい話だと思うんですけど、例えがわかりづらいというかズレているというか……。しかも同じことを違う言い方で繰り返してるだけな気が……。いやあ、こんなに長い必要ある?

「ふせんノート」という手法を紹介する本なのだから、もっとハウツーにページを割いてくれてもよかったのでは、なんて思っちゃいました。特にノート術や手帳術系は、使用例としての写真がたくさんあると嬉しいもの。実物や活用法を見せてナンボな気がする。

場面や目的ごとにこんなふうに使いますよ〜、著者はこんなひらめきふせんからこんなアイディアを形にしましたよ〜という具体をもっと説明してほしいですね。


なんか色々ズレてる

タイトルと中身がズレているのも気になりました。“1冊の” とタイトルで言っているのに、本文では「1冊にはこだわらない、むしろ仕事用とプライベート用を分けるほうがサラリーマンとしては自然だ」とある。分類しなくていいのが利点だなんて言いながら、ふせんを貼るノートを分けてる矛盾。ああ、どうすればいいの。

ジョッタとかダーマトグラフとか、あまり馴染みのない単語を前提に持ってくるのにも違和感。ふせんはジョッタ代わりになるよ! と言われてもあまりピンとこないし、今の時代、ダーマトグラフより蛍光マーカーを使っている人のほうが多いのでは。もしどうしてもその用語をつかいたいのであれば、実物写真を入れたほうが親切かも。企業さんに相談すれば商品の写真かしてもらえますしね。それとも世の人たちはジョッタやダーマトグラフは、当たり前に知ってて身近にあるものなの?


ハウツー部分もよく分からない

それに、後ろのほう1/3にせっかく書かれているやり方もよく分からない。

“万能ふせんノート” の作り方が丁寧に写真つきで載っているものの、全然作り方が分からない。写真が見づらいし、写真と手順の対応もパッと見で認識できない。作ったところで何がどう万能で、どう使うといいのかが分からない。

ふせんのアイディアを展開していく方法に「マンダラふせんマップ」「KJふせんマップ」「ストーリーふせんマップ」とあるのに、さらっと名前を出しているだけ。詳細は巻末特典で、ってここのやり方が肝なんでないの? マンダラとかKJ法を知っている人ならまだしも、前書きで読者ターゲットを広げている風な書き方しておきながら不親切すぎないか、と思うのですよ。

そんな中から吸収して役立てられそうなポイントもいくつかありました(全部ふせんにメモするときれいに書くことへのハードルが下がる、スマホケースにふせんを忍ばせる、冷蔵庫の食材をふせんで見える化、枕元にLEDふせんパッドを常備)。

とはいえこれだけ全体の完成度が低いと、元実用書編集としては居ても立っても居られなくて……。実用書の存在価値を信じている身としては、もっとタイトルやアオリにズレがなくて、分かりやすく役立ちそうな本が増えてくれることを願います。

幼稚園PTAのお母さんたちの仕事の進め方が恐ろしい話

幼稚園のお母さんたち、凄いんですよ。会話だけでどんどん事を運んでいくんですよ。私なんか絶対覚えている自信はないし、伝えるべきことを逃さず伝えられる自信もないので、レジュメあちこちに付箋をペタペタ。

あと、クラス役員が3人いるんですけど、クラスの懇親会の運営の話が、たまたま会って話した2人の間で進んでいくんですよね。もう1人に了解とらなくていいの? と思い、私がその場にいなかったもう1人にも情報共有するんですけど、私がいない側だった場合の共有がされなくて認識が食い違うことも多々。これって普通なの?

シミュレーションもザルで、行事の前にしっかり準備しとかないと不安派の私にはとても恐ろしいのですが、他のお母さんたちはスムーズにやりきることもあればグダグダになることもあって。でもまあ過ぎたことはそんなに気にしないよ! みたいな。すごい羨ましい。うまくいかなかったら引きずるよ私。

あと、園中のお母さんと繋がってるんじゃないかというほどの逸材もいて。事あるごとに関係者にどんどん連絡をとったり、園児の名前とクラスをほぼ把握していたり、挙げ句の果てにはその姉妹の学年と名前まで押さえていたり。世間話すら苦手意識のある私からしてみると天の上の存在。

いやあ、お母さんたちってすごいです。尊敬です。憧れます。