十月十色

Do or Don't --- that is a question。子育てとか、家事とか、読書とか。

ダメな自分を受け入れたら部屋が片づけられる不思議

ダメな自分を認めたら、部屋がキレイになりました (メディアファクトリーのコミックエッセイ)


自分の部屋にあるモノたちには、そこにある理由が必ずある。その理由にとことん向き合い、不安な自分や自信がない自分に気づいて受け入れられれば、必ず部屋が片づく。そう勇気づけてくれる本です。最初のほうの主人公のダメっぷりがリアルで「いやあ、私そこまでひどくはないわ」と安心しつつ読みました。


本来、片づけられない人はいない

私が急に
“使ったらしまう” が
できるようになったのは
しまうのが楽になったからなんだ!

片づけられない本当の理由は、モノの量が管理できる量を超えているから。管理できる量までモノを減らせば、自然と部屋は片づいていくのです。

モノが少なくなれば、置き場をどうしようか悩むことなく自然と収まる。なぜなら、モノが少ないから収めるスペースがあるのだ! しかもモノが少ないと、モノをしまうまでのハードルがない!

では、なぜ管理できる量を超えてモノを持ち続けてしまうのか。


モノを溜めこんでダメな自分を守っている

デキる自分になりたくて
道具や本を買ってたというより
自分の欠点を忘れるために
ものを買っているみたいじゃない?
「できない自分」「理想どおりになりきれていない自分」から目を背けて、「できる自分」「理想の自分」になった気分になるモノたちに囲まれている暮らし。それって本当に幸せなの?

欲張りすぎるから、背のびしちゃうから、ついモノに寄りかかってしまうのかもしれない。「できない自分」を認めるところからスタートして、小さな雪玉をどんどん大きくしていくように、少しずつ少しずつ「できる自分」を増やしていけばいいのではないかなあ。


手放せないのは、もう手に入らないと思っているから

私自身が持ちモノと向き合ううちに気づいたのは、私は心の底で「私はこれ(もしくはこれと同等のもの)を簡単には手に入れられない」と思っていたということ。

そこで、手放したほうがよさそうだけどなぜか思いきれないときには、こう自分に何度も言い聞かせるようにしました。

「大丈夫、同じようなものはいくらでも売っている」

「時代とともにモノも進化する。どんどんいいモノが生まれている」

「大丈夫、これよりもっと素晴らしいもの、自分に合うものに出会える」

そうやって語りかけを積み重ねていくうちに、これからの人生、もっと楽しくなっていく気がしてくるので不思議です。「吸う」と「吐く」は、「吐く」が先。「受け取る」と「手放す」は、「手放す」が先。大丈夫です、それを手放せば新しい何かが手に入ります。それはより質が高いモノだったり、生まれたスペースが与えてくれる心の余裕だったり。自分の暮らしはどんどんよくなっていくはず!

ダメな自分を認めたら、モノと一緒に不安や自信のなさともお別れできて、部屋がキレイになる。さらには自分の人生を楽しめるようになる。いや、自分をダメだと思っている自分を捨てる、というのがよりよい道なのかもしれない。