子育て専業主婦こそ、私服を制服化したほうがいい理由
滴状湿疹になってTシャツワンピばかり着る日々にそろそろウンザリしてきました。さすがに全然選べないのはツライけど、それでも選ばずにすむラクさも尊いよね、とふと思った話。
人生で優先順位が高いことに決断の労力をすべて注ぐために、重要でないことは選ばなくてすむようにする。スティーブ・ジョブズやアインシュタインにとって服装は大して重要ではないってことですよね。
同じ服を着て「決断疲れ」をなくす
成功者からの口から揃って出てくるのは「決断の数を減らす」という言葉。その理由は、小さな決断でもその数を重ねることによって大きな決断の正確性が落ちてしまうため。これは「決断疲れ」と呼ばれる心理的状態で、数々の決断により精神的な疲労が蓄積し、日々の生産性が下がってしまうことを指します。
人生で優先順位が高いことに決断の労力をすべて注ぐために、重要でないことは選ばなくてすむようにする。スティーブ・ジョブズやアインシュタインにとって服装は大して重要ではないってことですよね。
子育て専業主婦としての私にとって、服装は「子どもを抱いたり子どもを追いかけたりするのに都合がよく」「ママ友やご近所さんに悪い印象を与えない」ものであれば問題ありません。その範囲内でパターン化してしまえばラクになるかもしれない。
主婦は「考え、判断し、行動する」毎日
日々同じ繰り返しに見える家事ですが、そこには教科書どおりの正解なんてひとつもありません。
家庭のシュフというのは、ただひたすらにすべてを自分で考え、判断し、そして行動することの連続で、まさに「生きる力」を問われる毎日なのです。
(『主夫になってはじめてわかった主婦のこと』より)
中村シュフさんもおっしゃっているように、主婦は全部自分で決めないといけないわけです。ざっくり「家事」と括られますが、いつ何をするか全部決めるのってけっこう大変。
炊事ひとつとってみても、季節によって売られている食材やその値段は変わるし、家族の体調や気分によって食べたいものも違う。子どものイベントでお弁当がイレギュラーな日もあれば、外食や夫の出張で食材計画が狂う日もしばしば。
そんな中で「より安く、よりおいしく、より栄養バランスがよく、より効率よく、より家族が満足できる食事」を作るために奮闘すれば選択と決断の連続です。
育児になると、話はもっと深刻。
子どもは「動くイレギュラー」
ほとんどの家事は日々繰り返し行うことで、効率のよいやり方や流れをある程度デザインできるのに対して、育児だけはそれができません。赤ちゃんは毎日すごい勢いで成長し変化するうえ、予想をこえるハプニング満載の存在。まさに「動くイレギュラー」。
(『主夫になってはじめてわかった主婦のこと』より)
ときに予測不可能な行動をとり、日々行動パターンが進化していく子ども。
私の実感では、乳幼児期は1〜3ヶ月スパンで子育て意識を更新していかないと、子どもの成長についていけません。「ああ、最近わが子が扱いづらい。グズってばかりでツライ」というときは、たいてい子どもが成長の階段を一段上がったのに自分の意識がついていけていないときです。
だからこそ日々、子どもの様子を観察しつつ、育児書から情報を仕入れたり周りに相談したりしながら、あれやこれや子どもとうまくコミュニケーションする方法を試行錯誤しています。子どもも自分も気分よく過ごしていくために、選択と決断の手間は惜しみません。
とくに子育てはやり直しがきかない。しかもやっていることの成果がすぐに現れるとは限らない。そんな中で何をよしとするのか、決断を積み重ねていきます。
「家事」も「育児」も正解がこれといって無いからこそ、決断する負担が大きくて決断疲れを招きやすいのでは。子育て専業主婦にとって優先順位が高い「家事」「育児」に決断の労力を注げるために、同じ服を着るようにするのはいい手かも。
厳選した “気分が上がる服” で日々を楽しむ
ミニマリストに憧れてから服を思いきり減らしたので、選択肢が少なくなって決断する労力が小さくなりました。厳選した服だけが残っているので、何を選んでも気分が上がります。なので、選ぶのがめんどくさい日は手近なものを適当に着ても問題なし!
子どもに振りまわされて自分の思い通りにいくことが少ないからこそ、決断疲れを避けつつ、自由にできる服装で自由に選択する喜びを噛みしめる日々です。
- 作者: 中村シュフ
- 出版社/メーカー: 猿江商會
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