十月十色

Do or Don't --- that is a question。子育てとか、家事とか、読書とか。

2つの反抗期はなくせるのではないか?

この記事を読んで、反抗期って親の態度が作り出しているものなのでは? と思いました。

もう、イライラしない!?アメリカの子育てを日本で取り入れてみたら楽になった! 5つの方法 | 家事代行サービスCaSy(カジー)

4歳になった上の子には2〜3歳のときに第一次反抗期、いわゆるイヤイヤ期がなかったし……。うまくいけば第二次反抗期もないまま育てられるのではないかと期待を込めて考えてみる。


アメリカでは反抗期がない?

アメリカで反抗期がないと言われているのはなぜか? それは、アメリカでは、小さい頃から1人の人格がある個人として扱われているからです。子供の頃から、話し合いで解決する習慣が身についており、自分の意見を認めてもらえる場があります。(「もう、イライラしない!?アメリカの子育てを日本で取り入れてみたら楽になった! 5つの方法 | 家事代行サービスCaSy(カジー)」より)
アメリカに行ったことないし、知り合いもいないから、ここで言われていることが事実かは分からない。ただ、子どもとして第二次反抗期をとおってきた経験から考えると、最もなことを言ってると思う。

たしかに、自分自身の子ども時代を振り返ってみると、親にもっとこうしてほしかったと思うのは

  • 自分の人生について、もっと自分で考えられるよう導いてほしかった
  • 結論だけを押しつけるのではなく、親がなぜそう考えているのか説明してほしかった
  • ちゃんとお互いの話に耳を傾けあえる信頼関係を築いてほしかった
といった類のことです(と同時に、めんどくさい子どもでごめんなさいという気持ちもありますが……)。



第二次反抗期の原因はイヤイヤ期にあり

第一次反抗期は、親が子供に反抗をすることによって生じます。親が子供を押さえつけ、子供が諦めてそれを受け入れることで、第一次反抗期は終結します。子供を押さえつけずに、子供を理解して受け止める対応を行う親の場合、第一次反抗期とは認識されません。また、その時期を過ぎても、そのような対応が変わりなく行なわれるので、思春期はやってくるのでしょうが、第二次反抗期は恐らくやってこないと考えています。(「反抗期 | 子育てと解釈」より)
イヤイヤ期は、

  • やりたいことが何なのか分からない、うまく表現できない
  • やりたいことに身体の発達が追いついていないので上手にできない
  • 子どもは自分のペースで進めたいのに、親のペースを押しつけられる
ことで起きると私は考えてます。

うちの子がイヤイヤ期にあたる時期をうまく乗り越えられたのは、言葉の発達が早くて気持ちをきちんと言葉にできたのが大きい。あと、やりたいようにやらせてあげたり、時間的に余裕をもって行動するようにしたり、というのも効果があったのかと。


まずは、子どもに反抗しないこと

子供に反抗しないからといって言いなりになる気はありません。子どもがどうしたいのかよく観察する、実際に聞いてみる。子どもが納得いくようにいろんなやり方を考えて提案する。子どもが分かりやすいように、ゆっくりやってみせる。できないことはできる段階に分解してあげる。

この辺りはこの本から学んだ考え方↓

お母さんの「敏感期」―モンテッソーリ教育は子を育てる、親を育てる (文春文庫)

お母さんの「敏感期」―モンテッソーリ教育は子を育てる、親を育てる (文春文庫)

モンテッソーリ教育をちゃんとやろうとすると大変。だけど、その哲学を学んで自分の子育てに実践するだけで、かなりのことはうまくいくと思います。



そして、子どもの考えを尊重すること

親からみたら正しいことと、子どもが思う正しいことって違うもの。親の理屈で子どもの行動を測ろうとするからうまくいかない。

もちろん、親のほうが世の中のことを知っていて、判断するための知識や経験も多い。だからといって判断を押しつけるのではなく、あくまで子どもに判断させる。子どもには決める力があると信じる。

親としてできることは、子どもに考えて決めさせること。そのために必要な知識や経験を子どもが持たないなら、何らかの形で教えてあげること。

こんな風に考えるようになったきっかけの本がこちら↓

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え


この本の中にある「課題の分離」という概念が役に立ちます。

勉強することは子どもの課題です。そこに対して親が「勉強しなさい」と命じるのは、他者の課題に対して、いわば土足で踏み込むような行為です。これでは衝突を避けることはできないでしょう。(『嫌われる勇気』より
子どもが何をしているのかを知った上で、見守ること。勉強についていえば、それが本人の課題であることを伝え、もしも本人が勉強したいと思ったときにはいつでも援助する用意があることを伝えておく。けれども子どもの課題に土足で踏み込むことはしない。頼まれもしないのに、あれこれ口出ししてはいけないのです。(『嫌われる勇気』より)


いい機会だから自分の子育ての心構えを見直そう。第二次反抗期にあたる時期はまだ10年くらい先だけど、楽しんで過ごせるといいな。

アドラー心理学に基づく子育て本ってけっこうあるみたい。読んでみようっと!