十月十色

Do or Don't --- that is a question。子育てとか、家事とか、読書とか。

負けず嫌いの正体について考えてみる

最近、いろんな自分のマイナス面が「自尊感情の低さ」に由来しているのではないかと思い、自尊感情について調べています。

その中でふと「私の負けず嫌いの原因は、自尊感情の低さにあるのでは?」と思ったのでその話。

うちの4歳の娘、かなりの負けず嫌いです。勝つためには手段を選びません。相手の妨害をしてみたり、勝てそうになければ自分が勝つようにルールを変更したり。よくまあそこまでできるなと思うほど、ズルい手を使ってでも貪欲に勝ちにいきます。しかも勝てないと泣きます。

そんな娘と競争するとき、ふつうにやって勝つと泣かれてめんどくさいので、いい具合にギリギリ負けてあげたり、2勝1敗でトータル負けてあげたりするんです。だけど、内心めちゃくちゃ落ち着かない。実は私もめちゃくちゃ負けず嫌いなんです。


本当に勝ちたい? 本当に「負けたら悔しい」?

記憶にある限り、小学2年のころから極度の負けず嫌いでした。負けたときはもちろん悔しいんですけど、勝ったときの心境を思いだしてみると、どこかほっとした感じがあるんですよね。勝つことによって自分の価値を保っているような。

負けたときに感じる感情も「悔しい」とラベリングしているけど、もしかすると違うのかもしれない。ちゃんとそのまま感じてみると、ギューッと360度から押しつぶされるような感じ。



評価されたいから勝ちたいのか?

これってもしかして、足りていない基本的自尊感情を、勝負に勝つことで得られる社会的自尊感情で補おうとしているのかもしれない、と思ったんです。

2つの自尊感情については、この方のエントリーがとってもわかりやすいです。

「勝負に勝っても負けても、自分の価値には関係ない」と思えるようになれば、負けず嫌いは治るのだろうか。

と思ってさらに気づきました。家族に「負けず嫌いな自分」を否定的に見られる経験が積み重なって「負けず嫌いな自分」はよくないというのが意識に刷り込まれ、ますます自分の価値を信じられなくなっている悪循環がある。もう、負けず嫌いが先なのか、低い自尊感情が先なのか、よく分からなくなってきました。

いずれにせよ、私にとって「負けず嫌い」はずっと手放したいと思っていた性質でした。でも、必ずしも手放す必要はないのかもしれません。そもそも、純粋に勝負に勝ちたいという気持ちは悪いものではないし、もし自尊感情の低さからきているのならそちらに対処すればいい。

今まで負けず嫌いであることに苦しんできた自分を認めて少しラクになれました。ネガティブな感情は認めると薄らいでいくというのは本当のようです。これからもっと心の中のミニマリスト化を加速させていけたらいいな。